声明・談話

2014年3月31日

2014年度NHK予算の承認について(談話)

社会民主党幹事長 又市征治

1.本日の参議院本会議で、NHKの2014年度収支予算、事業計画及び資金計画が与党などの賛成多数で承認された。籾井NHK会長の言動を巡って、2か月で3万5千件を超える意見がNHKに寄せられるなど、今後、受信料不払い運動が起き、受信料収入が想定通り増加するか疑問であり、社民党は、2014年度の予算執行や2015年度から始まる新たな経営計画の作成に影響が出かねないこと、執行体制と予算は密接不可分であり、籾井会長の下では公共放送への信頼が損なわれる恐れが拭えないことから、承認に反対した。

2.今回のNHK予算は、3か年経営計画の最終年度として、公共、信頼、創造・未来、改革・活力の4つの重点目標の達成に取り組むための予算と位置づけられている。社民党は、NHKの給与改革及び人材育成のあり方、沖縄をはじめとする米軍基地内の受信料未徴収問題、法人委託の拡大と地域スタッフ削減問題等を取り上げ、NHK当局及び政府の姿勢を正した。

3.一方、今回のNHK予算の審議は、籾井会長の就任会見での発言や国会等における言動、一部経営委員の言動などが大きな問題となり、異常な事態の下で行われた。籾井会長が就任会見で「政府が右というものをNHKが左というわけにいかない」、「従軍慰安婦はどの国にもあった」などとの不見識な発言を行い、経営委員長から二度も注意を受け、その後の言動についても問題ありと経営委員会の名において注意を言い渡された。また理事全員に日付なしの辞表を提出させるような強権的姿勢が判明した。そして先日も国会での質問を「糾弾」と称するなど、国会審議を愚弄するような表現を行った。籾井会長がいくら「放送法に基づいて不偏不党、公平公正の立場で頑張る」と繰り返しても視聴者は納得せず、不信感はぬぐえない。また、ケネディ駐日大使が、本国の意思を含めて「クローズアップ現代」の出演を拒否していたことにみられるように、国際的にもNHKの信頼を会長自身が失墜させたことも問題である。

4.籾井会長が視聴者・国民の信頼を著しく損ねたことは明らかであり、放送法やNHKガイドライン、経営員会の指名部会が合意した次期会長の資格要件に照らして、公共放送たるNHK会長の職に不適格な人物であると判断せざるを得ない。社民党は、籾井氏が自ら辞職して混乱を収拾し、信頼回復を図るよう求めるものである。同時に、今回の籾井問題は、NHK会長選考システムの構造的欠陥を露呈したものであり、社民党は、視聴者の負担によって運営される公共放送としてのNHKである以上、視聴者の代表も含めた人々を選考過程に加えるなど、視聴者に開かれた、より透明な会長選考システムとなるよう、根本から改革する必要があると考える。

以上