声明・談話

2013年9月12日

死刑執行に強く抗議する(談話)

社会民主党
党首代行 又市征治

1.本日法務省は、東京拘置所で1人の死刑を執行し、死刑囚の氏名や犯罪事実を公表した。社民党は死刑制度が人権に反するものとして、その存置に強い疑問を呈してきた立場から、今回の死刑執行に強く抗議する。

2.安倍政権下では今年2月、4月に続き3度目、早くも6人目の執行となる。異例のハイペースでの大量執行は、政権交代前の慎重な議論を反故にし、死刑制度の維持・正当化を狙う安倍政権の著しく偏った姿勢の表われであり、厳しく批判されなければならない。谷垣禎一法相は本日の会見で「慎重な検討を加えた上で執行を命じた」と述べたが、一審判決が死刑囚の生育歴や死亡者数などから「死刑には躊躇せざるを得ない」と無期懲役とした経緯などにも十分に目を向けたのか、また国際ルールに反する高齢者への執行という点についても疑問が残る。

3.1989年の国連総会で「死刑廃止を目指す、自由権規約第二選択議定書」(死刑廃止条約)が採択されたが、日本はこの条約を未だに批准していない。また昨年12月には国連総会で、4回目となる死刑の執行停止を求める決議が過去最多の111ヵ国が賛成して採択されている。さらに今年5月、国連拷問禁止委員会が日本政府に対し「死刑を廃止する可能性を検討すること」と踏み込んだ所見を発表している。死刑の廃止が国際社会の共通意思となりつつあるなかで、日本政府は度重なる指摘を無視し、一貫して世界の潮流に背を向け続けている。

4.政府および法務大臣は、早急に国際人権基準に沿った法改正への道筋をつけるとともに、死刑制度に関して存廃や死刑に代わる措置など刑罰の在り方についてより開かれた国民的な議論を尽くし、その間は死刑の執行を停止すべきである。社民党は今後も、死刑制度の見直しに全力を挙げて取り組む。

以上