声明・談話

2009年4月5日

北朝鮮によるロケット発射に抗議する(談話)

社会民主党幹事長
重野安正

1. 本日午前11時30分頃、北朝鮮は同国東北部の舞水端里にあるミサイル基地から、「試験通信衛星を運搬するロケット」を発射した。ロケットの1段目のブー スターは切り離されて日本海に落下し、さらに2段目と3段目は日本の上空を通過した。今回、北朝鮮は宇宙条約に加盟して、国際機関に打ち上げを通報(3月 12日)したが、形式的な通知の手続を行なったとしても、他国の領土と領海内に落下する可能性がありながら発射を実施したことは、まことに遺憾である。

2. 衛星打ち上げロケットと弾道ミサイルを区別することは難しく、北東アジア地域の平和と安全に悪影響をおよぼすことは明らかであり、六ヵ国協議の進展を阻害 する要因となる。社民党は、北朝鮮政府が国際社会の声に真摯に耳を傾け発射を自制することを強く求め、3月31日に採択された国会決議にも賛成した。

3. 北朝鮮のロケット発射に対処するために、日本政府は、自衛隊法第82条2第3項に基づく破壊命令を発出して海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した イージス艦と地対空誘導弾パトリオット(PAC3)部隊を展開させた。また昨日は誤報を出すという失態を演じた。そのため、とりわけ飛行コース下にある自 治体は誤った情報に振り回されるという結果になった。さらに政府がこの機会に乗じて、ミサイル防衛体制の整備を進めようとすることは問題である。日本政府 は、六ヵ国協議に加わっている中国やロシアを含めた国際的な協調体制を強化すべきである。また北朝鮮は、六ヵ国協議で合意した核兵器開発計画の放棄を実施 すべきである。核兵器開発とロケット開発の結合は北東アジアの緊張を高めるだけであり、宇宙空間の平和利用と国際協力を定めた宇宙条約の目的に沿った行動 をとるべきである。

以上