声明・談話

2003年7月4日

内閣官房長官
男女共同参画担当大臣  福田康夫 様

申し入れ書

 太田誠一議員の「集団レイプする人はまだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」とレイプを容認・助長する発言、森喜朗議員による「子供を つくらぬ女性を税金でみるのは変」という発言、男性国会議員による相次ぐ女性蔑視、女性差別発言に、私たちは強い憤りを感じている。

また、複数の国会議員が両議員と同席しながら、だれ一人、これらの発言を制止しなかったことについても、深く失望している。

社民党は、女性の人権を軽視する風潮、それを許す土壌こそが、男女共同参画社会の形成を阻害する最大の要因であると考える。

また、一部の報道は、福田官房長官自身も太田議員の発言を擁護する発言をしたと伝えている。その内容は、オフレコの記者懇談会の席で、福田官房長 官が、「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」「そういう格好しているほうが悪いんだ。男は黒豹なんだから、情状酌量ってこともあるん じゃないの」(『週刊文春』2003.7.10から抜粋)というものだ。

レイプ(強姦)は凶悪犯罪である。しかるに、この発言は被害者である女性に落ち度があるとし、レイプの責任を被害者に転嫁している。罰せられるべき加害者を擁護している。

さらに、太田議員が謝罪した後の発言であることから、太田議員の問題の重大性を全く認識していない。

福田官房長官は、7月3日の内閣委員会において、「私はレイプを擁護したことは今までない」と断言した。しかし、オフレコの記者懇談会での発言に ついては言及せず、太田議員、森議員の発言について「個人的な見解を述べられた。私からコメントすることは差し控えたい」「国会議員がいろいろな発言をす るのは当たり前。不適切な発言もある」と答弁した。

福田官房長官は、男女共同参画を社会実現するための担当大臣である。男女共同参画社会の実現を目指し、差別を是正するために積極的な行動を起こす ことこそが、男女共同参画担当大臣の責務である。この問題を一部の議員の個人的な見解であり、他人事として放置を続けるのであれば、男女共同参画大臣とし て不適格であるといわざるを得ない。

このような女性の人権を軽視する発言がなぜ出てくるのか、再発を防ぐためには、どのような手段を講ずるべきか、内閣府において早急に検討し、その内容を明らかにすべきである。

また、問題の重要性に鑑みれば、報道されている自らの発言はオフレコであるから、釈明しなくて良いという問題ではない。事実を明確にするとともに、万が一、事実であるのならば、即刻、内閣官房長官、男女共同参画担当大臣を辞任すべきである。

社会民主党