声明・談話

2002年 8月16日

米原子力空母の佐世保入港に抗議する(談話)

社会民主党全国連合
幹事長 福島瑞穂

  1. 本日、米海軍太平洋艦隊に所属する原子力空母「エイブラハム・リンカーン」(10万2000トン)が長崎県・佐世保港に入港した。佐世保港へ の原子力空母の寄港は「エンタープライズ」(68年、83年)、「カールビンソン」(83年、90年)以来、5隻目・約12年ぶりのことであり、社会民主 党として強く反対してきたところである。
  2. 昨年の「9・11テロ事件」以降、佐世保港からは米国の報復戦争を支援するための自衛艦隊の派遣が延べ7隻・6回にわたって強行さ れると共に、米原潜の入港に際しての「24時間前の事前通告」という慣例が非公開とされたまま、14隻が入出港を繰り返すという異例の状況が続いている。 すでに佐世保港は米海軍とこれを支援するための自衛隊の出撃基地と化しており、今回の原子力空母の寄港もこうした軍事戦略の流れにあると判断せざるを得な い。
  3. 「エイブラハム・リンカーン」の艦載機には核搭載が可能なものが含まれており、米国がアフガン攻撃の戦時体制下にあることを考えれば、核兵器が搭載されて いる可能性を否定できない。このような艦船が被爆県長崎の港湾に、しかも原爆が投下された8月に寄港することは、長崎県民の心情を逆なでするものであり、 核兵器に反対する多くの国民に対する挑発行為である。
  4. 長崎県・五島沖から随伴艦と分かれて単独で佐世保に入港した「エイブラハム・リンカーン」を、海上自衛隊艦船が警戒監視活動を名目 にして事実上の護衛にあたっている。作戦行動中の空母の護衛は、憲法が禁止する集団的自衛権の行使そのものであり、断じて容認できない。社民党は非核三原 則を徹底する立場から、今後も核兵器搭載可能艦船の入港について強く反対していくものである。

以上