声明・談話

2001年10月8日

米、英はアフガン軍事攻撃をただちに中止せよ(談話)

社会民主党 党首
土井 たか子

  1. いかなる理由によってもテロを許すことはできない。しかし、「戦争」による報復を認める訳にはいかない。本日、米、英両国によってアフガンに 対して戦闘機や巡航ミサイルによる軍事攻撃が行われた。今回の攻撃は、「軍事報復」であり、宣戦布告なき戦争といわざるをえず、容認できるものではない。 社会民主党は、この軍事攻撃に対し、厳重に抗議するとともにただちに中止するよう求めるものである。同時に、米英の軍事攻撃支持を表明したわが国政府に対 しても強く抗議し、撤回を要求する。わが国政府は、憲法を厳守するとともに、中東諸国への積極的な外交努力によって問題の解決に尽力すべきである。
  2. テロ行為については、国際ルールに明らかなとおり、国際犯罪として国際条約および国際法に基づいて厳正に裁かれるべきであり、事態 の解決に軍事的手段がとられるべきではない。また、今回の同時多発テロについて、アメリカはオサマ・ビンラディンを犯人として断定しているが確たる証拠は 開示されていない。ブッシュ大統領はテロリズムに対する攻撃であるとしているが、アメリカがアフガンを軍事攻撃する正当な理由とは到底なりえない。社会民 主党は、米、英両国の自制を求めるとともに、国際社会の理性的な判断を期待したい。
  3. 米、英両国は攻撃はタリバーン、アルカイダの軍事、および関連施設に限定するとしているが、都市中枢に対する攻撃である以上、一般 市民に被害が及ぶことは必定である。一般市民に被害が及ぶことはどのような理由によっても絶対許されるものではない。また、今回の攻撃によって、難民の急 激な増加が予想される。わが国は、国際社会と協力して難民救援に緊急に全力をあげるべきである。
  4. 社民党は、「報復」が「報復」を呼ぶ「報復」の連鎖を大いに懸念する。武力の行使は、問題の根源的な解決にはなりえない。今こそ、 国際社会は、一致協力して冷静且つ理性を持ってテロの根絶とテロをもたらす原因の除去に全力をあげるべきである。この際、国連が安保理や総会を緊急に開催 し、最終的に国際社会が納得できる事態への対応をすみやかに決定されるよう強く期待する。