声明・談話

2001年8月14日

内閣総理大臣
小泉 純一郎 殿

社会民主党 党首
土井 たか子

靖国神社参拝強行に対する抗議の申し入れ

  1.  昨日、小泉首相は、靖国神社への参拝を強行した。
    憲法の「信教の自由」「政教分離の原則」などを踏みにじり、かつ、また、多くのアジア諸国の懸念の声を無視した靖国神社参拝の強行は、断じて許すことは出来ない。
  2.  靖国神社は、かつて大日本帝国憲法の下で天皇制と国家権力が富国強兵政策の一環として神道を国家神道とし、帝国陸・海軍によって管理されていた。
    また靖国神社は、神道の儀式にのっとって、処刑されたA級戦犯をも「祭神」と位置付け合祀する宗教団体である。戦死者の霊が、神となるということそれ自体が、国家のための戦死を美化し、戦意を高揚させるものであり、とうてい容認されるものではない。
  3.  ただいまは明らかに宗教法人のひとつである靖国神社に内閣総理大臣が強い反対を押しきって参拝したことは、憲法第20条「信教の自由」、第89条「政教分離の原則」に抵触し、憲法違反であることは明白である。
  4.  このことによって、もはやわが国とアジア諸国との信頼関係を大きく破壊することになることは必至である。靖国神社に参拝した後に 「中国・韓国等アジア諸国とひざを交えて対話をしたい」と言われても、不信は深まるばかりだ。この際、あらためて確かな歴史認識と相互信頼こそアジア平和 外交の基本であることを強く主張する。

再三にわたる反対表明にもかかわらず靖国神社参拝を強行したことに、ここに厳重に抗議を申し入れる。

以上