声明・談話

2001年5月3日

憲法記念日にあたって

社 会 民 主 党

  1. 日本国憲法が施行されてから54年目の記念日を迎えた。国民とともに一貫して憲法を守りぬいてきた社会民主党は、憲法記念日を心からお祝い し、あらためて憲法を活かし、世界に拡げる決意を表明する。新世紀がスタートしたいま、憲法のもつ国民主権、基本的人権、不戦・非武装の理念は、日本とい う枠を越え、新しい時代に向かって輝きをおびてきている。第2次世界大戦の惨禍のなかから生まれた憲法は、国連憲章をさらに発展させ、戦力と交戦権を放棄 し、生存権や幸福追求権を保障するなど、人類の叡智を結晶させたものであり、人類共有の財産というべきである。
  2. 小泉新首相は、集団的自衛権行使の容認、靖国神社への公式参拝、有事法制の整備などを繰り返し発言している。小泉内閣は、改革派的パフォーマンスとは対照的に、その内実においては、軍事優先の「右傾化大合唱内閣」といわざるをえない。
  3. とくに、文部科学省が「歴史改ざん教科書」を検定合格させたことは、日本国内にとどまらず、中国、韓国、朝鮮などの反発を招いてい る。このことは、1982年の近隣諸国条項、1988年の「日韓首脳共同宣言」、1995年の村山総理談話などに抵触することは明白であり、政府自らこれ までのアジア諸国との公約を踏みにじる無責任な対応である。私たちは「歴史改ざん教科書」を採択させない運動を全国で盛り上げていく。
  4. 「人間の安全保障」を基本とする平和と安定のシステムは、なによりもまずアジアの中において、多国間の信頼と協調を形成しなければならない。米国に追随し、軍事力を増強して、国粋主義をあおるというやり方は、世界の潮流に背を向けた「アジアの孤児」への道にほかならない。
  5. 社会民主党は、憲法理念に逆行するこのような危険な動きには毅然とした態度で臨むとともに、アジア近隣諸国をはじめ世界各国の平和を望む人々と手をたずさえ、憲法の理念を、世界に向かって活かし、拡げる決意をここに改めて表明する。

以上