声明・談話

1999年10月20日

小渕 恵三 殿

西村真悟防衛政務次官の罷免を求める申し入れ

社会民主党女性国会議員団

社会民主党女性国会議員団は、西村真悟防衛政務次官が、国是である非核三原則を踏みにじり、しかも核武装の必要性を強姦に喩え女性への差別的見解 を明らかにし、かつ我が党の女性議員に対し国会議員としての品位を疑うような発言をしたことに対し、厳重に抗議するとともに、西村政務次官の罷免を求める ものである。

記1.西村政務次官は「社民党の(集団的自衛権に反発を唱える)女性議員に言うてやった。『お前が強姦されとってもオレは絶対に救ったらんぞ』」と雑 誌誌上において発言し、更に「集団的自衛権は『強姦されてる女を男が助ける』という原理ですわ」「国防とは『我々の愛すべき大和撫子が他国の男に強姦され ることを防ぐこと』」などと述べている。論理的にも支離滅裂であるばかりでなく、男女平等についての無理解と女性への蔑視があると考える。

2.強姦された女性を救済するかどうか、その女性の考え方により扱いに差異を設けることは、強姦された女性の落ち度を問題にしており、強姦されても 仕方がないという論理につながる。強姦は女性の人権侵害であるということを無視した、全くの女性差別発言である。これは、我が党の女性に対するセクシュア ル・ハラスメント発言であるに止まらず、全女性に対する性差別発言であり、到底許し難い。

3.西村政務次官の「日本も核武装したほうがええ」との発言は、女性差別発言を含む、広島・長崎の被爆を体験した日本の外交や防衛の基本を覆す挑発 的なものである。小渕首相は、日本が非核3原則を「国是」としており、先般、米国の上院が包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を否決したことに国際的 な批判が増幅している現実をよく承知しているはずであり、即刻、この恥辱ともいうべき発言者を処断すべきである。

4.西村政務次官は過去にも非常識な行動を繰り返し、国際的な批判を浴びてきた。このような人物をあえて防衛政務次官に選んだ小渕首相の責任は重大 である。しかも今回の発言は、国会議員としてあるまじき内容であり、国会議員の辞職に値するものである。小渕首相は、ただちに西村政務次官を罷免するとと もに、このような事態を招いたことを国民に詫びるべきである。