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党首として福島みずほの抱負
―社民党が連帯の核となるために―

福島みずほ党首の写真 私は、2001年に社民党の幹事長になり、2003年に党首になり、2004年の参議院選挙、2005年の衆議院選挙を闘いました。
 いま、社民党は、2007年の統一自治体選挙と参議院選挙で、なんとしても議席増をするために、全力をあげるべきときです。

1.社民党の役割と使命

 いま、政治の場で平和と生活、そしてその基礎となっている憲法を破壊する動きが、ますます強まっています。

 自民党は、「新憲法草案」を発表し、民主党も「憲法提言」を取りまとめました。自民党も民主党も憲法9条を変えると言っています。

 近代憲法は国家に対して、基本的人権を侵害してはならないことを義務付ける規範です。しかし、自民党の進める憲法改正は、この憲法の基本的性格まで破壊し、愛国心を国民に義務付けようとしています。

 社民党は、憲法9条を変えるべきではないと考える人と、ひとりでも多くしっかり手をつなぎ、アジアや世界に対する日本国民の公約である憲法9条を発信し、生かし、実効性のあるものにしていくことに、全力をあげていかなければなりません。

 憲法9条を変えることは、日本が米軍とともに戦争をする国になることです。しかし、多くの国民はこのことに気づいていません。憲法改正の本質は、日本を戦争遂行ができる国に変えることであり、このことを多くの国民に必死に訴えることが私たちの役目なのです。

 社民党はその連帯の核として、全力で行動し、大きな運動を作っていくことが求められています。

 社民党は全国組織の政党であり、1000人以上の党員である自治体議員、そして13人の国会議員がいます。国会の内外の取り組みによって、運動を全国展開することができますし、それをやっていかなければなりません。

 世界では、9.11以降、アメリカ政府の誤った国際戦略によって、戦争とテロ、宗教的な不寛容が拡大しています。戦争とテロの横行する世界に多くの人たちが、心を痛めています。戦争は政治が起こすものです。だからこそ、私たち人間は、それを止めることができるのです。

 テロは、貧困や不公正から起きます。テロの防止のために、人権を制限する法律を制定したり、監視カメラを街中に取り付けようとする動きが始まっています。しかし、テロは監視の強化や武力攻撃では絶対なくすことはできません。

 社民党は、日本のことだけにとどまらず、世界で起きる戦争とテロをなくすための市民活動こそが活発になされるよう、政治の場で力を尽くします。そのために真っ先にイラクからの自衛隊の撤退を実現しなければなりません。

 そして、テロの根本原因である世界の貧困と、南北の格差が拡大している国際社会の現状を変えるために、世界中の友人たちとともに努力していきます。

 日本は、憲法9条を持っているからこそ、このような活動を先頭に立って有効に展開できると確信しています。憲法9条を変えさせず、戦争とテロを止め、平和を取り戻すための闘いに、私たちは、勝利したいと思います。

2.社民党の政策

 まず第一に、憲法9条を変えさせず、生かしていくこと、米軍基地を縮小していくこと、イラクからの自衛隊の撤退、北東アジアにおける非核化と安全保障構想を実現していくことは、社民党の大きな政策です。

 そして第二に、小泉構造改革が推し進めている格差拡大社会を是正することこそが、社会民主主義を掲げる社民党がやるべきことです。

 雇用が破壊され、社会保障が空洞化し、障害者や高齢者の人たちにさえも、「自己責任」「応益負担」が押し付けられています。社会全体で支えあっていくという仕組みが急激に破壊され、金のない人間は、何もできず社会から排除されていくという現実が生まれています。

 新自由主義の嵐が吹き荒れ、政治と経済が、一握りの「勝ち組」によって牛耳られ、その人たちのための政策がとられ続けていることに、怒りを感じています。誰のための、何のための政治かということが、いまほど問われている時代はありません。

 誰でも失業したり、障害を持ったり、高齢になる可能性があるにも関わらず、政治がそのような人たちを切り捨てるのは、政治の退廃であり、「私物化」に他なりません。

 社民党は、人々の、人々による、人々のための政治を実現すべく、小泉構造改革ではない改革を進めていかなければなりません。

 税の公平な負担や特別会計など、無駄な部分にメスを入れること、大規模公共事業の見直し、在日米軍への思いやり予算や防衛費の削減などについて、大きな運動を起こし、実現に全力を尽くします。

 そしてこの1年間、社民党は多くの労働組合、弁護士、市民のみなさんと「非正規雇用フォーラム」をつくり、非正規雇用の問題に取り組んできました。各地でもこの「非正規雇用フォーラム」をつくり、また国会の中では、均等待遇の実現に全力を尽くします。

 雇用、なかでも非正規雇用の問題に取り組むことは、社民党だからこそできることであり、また、社民党こそががんばらなければならないテーマだと考えます。

 第三に、食・水・緑の問題にもっと取り組みます。新自由主義の経済政策の下で、環境政策は進んでいません。地球温暖化防止のためのエネルギー交通政策の転換も進んでいません。ヨーロッパでの風力発電・バイオマスの拡大には目を見張るものがあります。時代遅れの原発再処理政策は、一刻も早く転換しなければなりません。最近の大型台風などの被害の続発も、環境政策の不在の結果ではないでしょうか。

 遺伝子組換え食品や、アメリカ産牛肉の輸入再開など、食の安全に関する問題にも取り組みます。

3.社民党の組織

 私は2年前、党首になったとき現場主義の「行動する社民党」をつくると宣言しました。

 地震や台風の被災地に真っ先に駆けつけ、本当に困っている人たちのために何ができるかを考え、美浜の原子力発電所の事故の現場に行き、沖縄の米軍ヘリの墜落現場へ行き、米軍基地の再編問題でアメリカへ交渉に行くなど、様々なことをやってきました。

 「行動する社民党」こそ、本当に必要です。私は「すべての党員が、行動し、現実を変えていく」という政党に、社民党を生まれ変わらせたいと考えています。全国の運動の場面に、社民党の旗をしっかり立てていきましょう。みんなで励ましあいながら、勇気づけあいながら、行動していきましょう。国民はそのことを望んでいます。例えば、改憲阻止闘争本部が提起している、1000ヶ所街頭演説などを一緒に実現していきたいと考えています。

 そしてこれから、長い間社民党ががんばり続けるためには、若い人たち、そして女性たちが、もっとがんばることができる政党にしていかなければなりません。今年行なわれた衆議院選挙の開票のときの記者会見で私は、「社民党を若い人や女性がもっとがんばることができる政党にします」と宣言しました。それを見ていた大学生の党員が「涙が出るほど嬉しかった」と言ってくれました。各地で行なっていただいた「福島みずほと若者との意見交換会」は、様々な成果も生んでいます。

 これからも、全国各地で、若い人たちが社民党に入党したり、心を寄せてくれるよう、行動していきます。どうか若い仲間を育てて下さい。

 2007年の統一自治体選挙と参議院選挙において、現職議員の当選を勝ち取ることは当然として、さらに、新しい人たちや若い人や女性たちが立候補し当選できるよう、いまから候補者擁立と組織づくりをやっていきます。

4.連帯の核として

 社民党が汗をかき、必死で行動をしていかなければならない時代になりました。憲法と平和とくらしの危機の時代に、社民党は「社民党がんばれ」「社民党がんばってくれ」「憲法のこと、がんばれよ」という多くの市民の声に応えなければなりません。

 そのためには、心を合わせて団結し、行動していくことこそが必要です。

 私は時々、社民党は誰のためにあるのかと考えます。社民党は国会議員のためにあるのではありません。党員のためだけにあるのではありません。社民党に投票をしてくれた370万人の人たち、そして、投票はしてくれなかったかもしれないけれど、がんばってくれと思っている人、社民党がなくなったら困ると思っている人、そして、この社会をもっといい社会にしてくれと思っている多くの人たちのために、社民党はあります。

 いろいろな立場の人が、憲法9条を変えるべきではないと思い、意見を表明し、運動をし、また考えています。

 社民党は全国組織の政党として、ダイナミックに運動ができますし、当たり前ですが、国会の中や自治体の議会の中などで、精一杯がんばることができます。

 社民党は、真の平和を実現し、格差拡大社会を是正するために、連帯の核として行動をしていきましょう。

 私たちのそれぞれの「隣人と対話」をし、且つ、いままであまり話さなかったような人たちのところへもどんどん出かけ、「連帯の輪」を確実に広げていきましょう。

 社民党は、「改憲阻止のための国民的ネットワーク」を作っていきます。私はその先頭に立ち、また、そのような社民党をつくるべく全力をあげていきます。