《住宅》                   

住宅先進国・日本の建設を

 ゆとりある生活の基礎、それは住宅です。ライフステージの変化に対応し、自由に住み換えのできる、大量の、そして良質の賃貸公共住宅を核にした、住宅先進国日本を築きます。
 住み替えの自由。それは日本国憲法第22条の保証する居住選択の自由の大前提です。住み替え、または買い替えが自由にできない、単身赴任が当たり前になっている今日の住宅市場のあり様は不健全です。健全な住宅市場を形成するには、すでに形成されている日本の住宅資産を質量ともに是正・改善すること、つまり住宅資産の資と量と地域的偏在を改革し、日本の自然の良さを活かし豊かでみんなが満足して生活を楽しむことができる住宅政策に切り替える、つまり21世紀の住宅政策は日本の自然条件にフィットした「居住の権利を確立する」ことを目標に据え、住宅先進国・日本をめざします。
 大都市の都心部では、年金生活をしている高齢者や、現役を引退した定年退職者の住宅で占められる。自然豊かな故郷の家々は、子供たちが巣だったあとは夏冬の盆暮れにしか子供や孫たちの声がしない。そして都市近郊は、高額の住宅ローンを抱え通勤地獄にじっと耐える、子育てまっ最中の働きバチの膨大な勤労者の生活の場が、私鉄や公共交通機関、自動車道路の周辺にのみ密度の濃い一個建て住宅街ないし住宅団地の名で点在する。こんな日本の住宅事情の改革に取り組みます。
 戦後日本の農村人口の都市部への大移動、大都市近郊での地域社会が激変、核家族化の進行という社会変化に対応した住宅政策・制度が欠けていました。ウサギ小屋に住む働きバチと諸外国から笑われ続けた日本の住宅事情は、今日もなお解決の糸口もないままに継続しているのです。このまま放置すれば不動産業者と土建業者、金融機関に「血と汗の結晶」の取得のために、高額の住宅ローンを押しつけられ一生しゃぶりつくされるという勤労者の生活の構図は、なにも変わりらないのです。定期貸家権の導入など小手先の活性化策は、21世紀のありうべき住宅市場を形成することにつながりません。
 バリアフリー住宅、省エネルギー住宅など住宅の質向上のための施策を充実するとともに、大量で良質の公共賃貸住宅の建設を加速し、21世紀にふさわしい住宅市場の形成を促進します。


参考:住宅政策=安全、安心、ゆとりの住宅先進国へ

1.優良な公共賃貸住宅の大量建設を加速します。

優良住宅の水準を満たした集合賃貸住宅の供給の重点化
ライフ・ステージ、ライフ・スタイルの変化に対応した住宅の質向上
住み替え、買い替えの容易な住宅市場の形成
ウサギ小屋からの脱却=住宅先進国・日本への出発
  標準世帯への家賃補助
  高齢所帯への家賃補助
  単身赴任世帯への家賃補助
  高齢単身世帯への家賃補助
  在日外国人留学生への家賃補助

2.都市基盤整備公団の運営の改善の加速化します。

都市政策、住宅政策の先導者としての公団の積極活用
都市政策、住宅政策のリニューアルの拠点としての公団の積極活用
公団、自治体、居住者、周辺住民、関係企業の制度的参画(住民参加)システムの導入
低水準の都市公園の整備の促進
居住者の高齢化に対応した同一賃貸住宅公団での住み替えの促進
バリアフリー賃貸住宅の建設促進(高齢者、障害者)
団地運営への公団住民自身の参加 参画の制度的保証
老朽賃貸住宅への入居条件の緩和
空き地・公共スペースを都市公園緑地、防災拠点として整備促進
  各種家賃補助制度の拡充
  別世帯複合家族の同一団地内居住への家賃補助ないし軽減措置(介護経費の節約)
  虫食い状態の土地の積極的買上げ(当面は都市公園緑地としての活用)
  電線の地中化、共同溝を整備し災害に強い都市づくりを加速
  中心市街地の再開発
  住宅密集地の都市公園整備、緑の空間の確保