2002年12月15日
社民党全国都道府県連合幹事長・選対責任者合同会議

質疑・答弁(要旨)

〈質 疑〉

(1)手嶋秀昭幹事長(福岡)
 田嶋陽子氏擁立の総括は。週刊誌上に党への中傷を寄稿した前衆院国対事務局長に対する処置は。拉致は疑惑だとした古い『月刊』掲載論文がホームページに掲載され続けたことへの反省は。拉致の事実を党に対し伝えなかった朝鮮労働党に不信感を抱かざるを得ないが、真相究明のために党調査団の派遣を検討したらどうか。被害者の期待を背負って対応する姿を示すべき。

(2)木村義則副幹事長(大分)
 田嶋離党問題をこの会議で議論しなければならない状況自体が心外。国会議員の資質を問わざるを得ない。真剣に選挙運動に取り組んだ者からすれば、除名処分で終わりでは納得がいかない。拉致問題での対応が遅過ぎる。間違った報道に対しては、報道機関に対してきちんと抗議すべき。

(3)斉藤康男副代表(福井)
 福井では拉致被害者の動静が連日大量に報道される状況。市民の声には誠実に応えつつ、誹謗(ひぼう)中傷には毅然(きぜん)とした態度で対応する必要がある。被害者家族の早期帰国実現に向け、目に見える形で取り組みを。党の対応が遅い。民間を含めた調査団派遣を検討すべき。

(4)田山英次副幹事長(宮城)
 拉致問題をめぐって危険な動きが生まれているのは事実。県議会でも「議連」結成の動きがあるが、党は議論の結果、不参加を決めた。国交正常化交渉の進展抜きに地域の緊張緩和も拉致問題解決もあり得ないとの党の立場と相いれないものがあるからだ。今日の事態に危機感を抱く知識人とも連携し、北東アジアの平和、南北の平和的統一を支持する全国的な運動体づくりを。

〈答 弁〉

 福島瑞穂幹事長 参院比例代表候補の擁立に当たっては党県連、ブロックの推薦を義務付ける方向で検討したい。前衆院国対事務局長の問題については党中央規律委員会からの指摘を受け対応している。ホームページ問題は管理責任の所在があいまいだった面もあり、体制を再確認の上、現在、内容の改善作業中。日朝問題は現在、政府間交渉の局面を迎えており、野党外交として何ができるかは難しい問題。党訪朝団については議論の結果、消極的結論に達した。党の北東アジア非核地帯化・多国間安保機構設置構想で訪朝団派遣を打診したが、先方からは回答がなかったという経緯もある。メディア対応は強化する。拉致問題では、各地の動きを把握、分析の上、危険な流れを憂える広範な人々との連携を模索したい。

 保坂展人総合企画室長 拉致問題では、特定の政治グループが影響力を行使している現状がある。拉致は人権問題だとの基本的立場を踏まえれば、北朝鮮体制の武力打倒、戦争に行き着くような主張にくみすることはできない。平壌宣言に合意し、交渉のスタートラインに立ったことで事件が明るみに出たのは事実。交渉促進を求める世論喚起が必要。党以外の第三者の訪朝を含め、目に見える行動の可能性を最大限追求する。北朝鮮問題については食料・経済難を含め、「人権」の観点から取り組む必要がある。冷戦期の南北対立をどういう図式でとらえていたかの反省も求められている。労働党との党間交流は凍結したが、在日朝鮮人の権利を擁護し、差別を許さない党の立場に変わりはない。

 今井健夫組織委員長 前衆院国対事務局長問題は、大渕離党問題に関する規律委報告の中で厳しく処置すべきとの指摘があり、本人所属の党県連にその旨を伝えた。現在、対応が進行中と認識している。

〈質 疑〉

(5)山崎一三幹事長(新潟)
 拉致問題と大渕離党問題でダブルパンチを受けた状況。交渉の中で包括的解決を図るという大道に沿って、党はどういう役割を果たすのか。訪中団を派遣し、中国側を通して北朝鮮に明確なメッセージを伝えることができれば意義は大きい。危機的な状況下では組織的・集中的対応能力が決定的に重要。党の主体形成を踏まえながら、自民党政治と対決する野党共闘を進める中でどういう役割を果たすのか、さらに整理を。首長選「相乗り」問題は実態的な総括を踏まえ、自治体戦略として整理すべき問題。

(6)島田俊明幹事長(北海道)
 拉致問題では全国連合からタイミング良く的確な情報が届かなかったため、住民対応に苦慮。統一自治体選挙の候補者擁立に逆風となっている。市町村合併問題にも対応が迫られている。目に見える運動を。道は国労闘争団員の党員を多く抱える。与党の四党合意離脱は無責任。取り組み強化を要請する。

(7)宇賀神文雄幹事長(栃木)
 拉致問題での党の立場を一般の人にすぐに理解してもらうのは難しい。抗議の党訪朝団派遣を要求したが北朝鮮側が受け入れを拒否したというような、分かりやすい対応が必要。一方、労働党との関係凍結についてはもう少し慎重に検討すべきだったのでは。

(8)濱田健一代表(鹿児島)
 党への攻撃には、党を消してしまうことによって憲法、教育基本法を改悪しようという狙いがある。良識ある人たちには拉致問題をめぐる一連の動きの背景も明らかなのだが、声を上げにくい雰囲気がある。野党外交の具体的中身について伝える努力を。朝鮮総連との関係では、北朝鮮の変化を期待するとの党側の意見に対し、内政干渉との反応もある。対総連関係について見解を。

〈答 弁〉

 福島幹事長 労働党とは拉致、核問題について誠実な対応がなされない限り党間交流を凍結することとした。総連とは従来通り関係を維持し、在日の人権問題に取り組む。各県で濃淡があることは認識。関係凍結は多角的な議論の上で決定した。首長選「相乗り」問題は、候補者の公認・推薦権について現在、党則・諸規定改正委員会で議論中。

 保坂総合企画室長 日朝交渉は拉致問題で暗礁に乗り上げているが、党の取り組みにはメディア対策を含め総合的な判断が必要。人権や平和の問題で、北朝鮮の言葉と現実とは違ったと認識。言うべきことは言うとの姿勢で臨む。

 渕上貞雄副党首 与党の四党合意離脱に対して党は遺憾表明を行なった。党は引き続きJR不採用問題の解決に誠意を持って努力する。国労との信頼関係を損なわない形で今後も運動を進めることを党、国労双方で確認している。

 中西績介副党首 国会議員の問題では、議員を所属県連の役員にして組織活動を共に進めることを要請する。

 土井たか子党首 イージス艦派遣反対の官邸申し入れをマスコミはほとんど報道しなかった。むしろ党の政策がはっきりしているからそういう取り扱いになるのではないかと考えると、問題は大きい。

〈意 見〉

(9)篠原清ブロック事務局長(四国)
 労組との関係では薄氷を踏む思いで対応しているが、まだまだ頑張れる条件がある。統一自治体選挙は改選議席を上回る候補者を擁立する。

〈集約答弁〉

 福島幹事長 党の危機管理、メディア対策では、本日出された意見を踏まえ対応する。党には反省すべき点、正すべき点があるのは確かだが、党の存在を「目の上のタンコブ」視して加えられる攻撃に対しては毅然とした姿勢をとる。